変則活用の中でも「ㄹ」は複数の活用があるため非常にややこしいです。
今回は、そんな「ㄹ」の変則活用についてまとめたいと思います。
ㄹパッチムにまつわる変則活用
ㄹ脱落
ㄹパッチムの後に子音「ㄴ・ㅂ・ㅅ・ㄹ」がくると、ㄹパッチムは例外なく脱落します。
길다 (長い)
〈ハムニダ体〉길+ㅂ니다 → 깁니다
〈尊敬〉길+세요 → 기세요
〈現在連体形〉길+ㄴ → 긴
알다 (分かる)
〈ハムニダ体〉알+ㅂ니다 → 압니다
〈尊敬〉알+세요 → 아세요
〈現在連体形〉알+는 → 아는
〈可能形〉알+ㄹ 수 있다 → 알 수 있다
「ㄴ・ㅂ・ㅅ・ㄹ」で「나쁜 사람」と覚えましょう!
ㄹ変則活用
ㄹパッチムは「으」を伴いません。
길다 (長い)
〈仮定〉길+으면 → 길면
〈理由〉길+으니까 → 기니까(ㄹ脱落も同時に起こります。)
알다 (分かる)
〈仮定〉알+으면 → 알면
〈理由〉알+으니까 → 아니까(ㄹ脱落も同時に起こります。)
ㄷ変則活用に注意しよう
ㄹ脱落やㄹ変則活用に慣れてきて、活用形がスラスラ口から出るようになると今度はㄷ変則活用と混乱することがあります。
ㄷ変則活用とは・・・
ㄷパッチムの後に子音「ㅇ」がくると、ㄷパッチムは、ㄹパッチムに変わることがあります。
듣다(聞く)
〈ヘヨ体〉듣+어요 → 들어요
〈仮定〉듣+으면 → 들으면
〈理由〉듣+으니까 → 들으니까
ここでㄹパッチムが出て来るのです!
ㄹ脱落、ㄹ変則活用とㄷ変則活用とはどちらもㄹパッチムが関係しているので、非常に混乱しやすいです。
活用形がすぐに言えるようになるのも大切ですが、必ず原形も覚えるようにしましょうね。
알다 | 듣다 | |
---|---|---|
ヘヨ体 | 알아요 | 들어요 |
仮定 | 알면 | 들으면 |
理由 | 아니까 | 들으니까 |
子音「ㄹ」にまつわる変則活用
르変則活用
르の後に아/어がくると、ㄹ라/ㄹ러になることがあります。
모르다(分からない)
〈ヘヨ体〉모르+아요 → 몰라요
〈ヘヨ体過去〉모르+았어요 → 몰랐어요
부르다(呼ぶ)
〈ヘヨ体〉부르+어요 → 불러요
〈ヘヨ体過去〉부르+었어요 → 불렀어요
아요/어요のどちらをつけるかは、「르」の直前の母音で決まります。
러変則活用
르の後に어がくると、어は러に変わることがまれにあります。
이르다 (至る)
〈ヘヨ体〉이르+어요 → 이르러요
〈ヘヨ体過去〉이르+었어요 → 이르렀어요